仕事が辛くて、心身が限界に達して、休職。
「ようやく休める」と安心できるはずなのに、どこか心の奥で後ろめたさや罪悪感を感じてしまう。
そんな気持ちを感じるのなら・・・。
「休んでいること」に、後ろめたさを感じているなら
仕事が辛くて、心身が限界に達し、ついに休職に入った。
これで、安心して休むことができる状態になったはず。
でも、どこか心の奥で後ろめたさや罪悪感を感じてしまう。
「自分はダメな人間なんじゃないか」
「周りに迷惑をかけてしまっている」
そんな思いが、ふとした瞬間に湧き上がってくる。
それはたぶん、責任感の強い人、真面目な人だから抱えてしまう感情。
でも、休職に至るまで頑張り抜いた自分を、それ以上、責めなくて良い。
罪悪感ばかりにエネルギーを使うのは、もったいない
休職中なのに、常に「休んでいること」への申し訳なさに気持ちを持っていかれてしまうと、本当に回復すべき心や身体に、十分なエネルギーを使えなくなってしまう。
今は、疲弊しきった日々から、ようやく脱した状態。
良い方向に、物事が進み始めた状態。
一歩前進!
まずは、バリバリ働いている状態と比較して「その状態に戻る」ことではなく、現状を「整える」ことに意識を向けてみる。
そして、そのために大切になってくるのは、休職中の時間をどのように捉えるか。
社会人になってから、こんなに長く休めることなんてない
冷静に考えてると、休職している現状の価値に気が付くはず。
「長期で仕事を休める」という状況は、社会人にとっては、ほぼあり得ない状況。
しかも、一定の収入や保障を得ながら休める場合も多い。
「仕事が原因で体調を崩している」とは言え、ある程度動ける状態で、自由に過ごせる日々が手に入ることは、おそらく、この先の人生において、そう何度もあることではない。
これは、仕事に人生を振り回される状況を変えるために、勇気を出して「休む」という行動をした結果。
こんなチャンス、めったに無い。
「仕事がすべて」という価値観を見直す時間
これまでは、「仕事をしている自分」こそが“正しい”と思いながら、頑張ってきたはず。
だから、仕事を長く休んでいると、「仕事をしていない自分には価値がないのでは?」という感覚に陥ることがある。
でも、
仕事は人生の一部にすぎない。
自分の価値は、仕事だけで決まるものではない。
この休職期間で、毎日仕事があったときにはできなかったことを、やってみる。
趣味でも、ゆっくり眠ることでも、旅行でも、家族との時間でもいい。
自分の人生、仕事以外の人生を、取り戻してみる。
自分の人生を、見つめ直すために
つまり休職は、単に「回復のための時間」だけではない。
自分自身の、これからの生き方を見直すための、大切なチャンス。
仕事に忙殺されていると、自分のことをじっくり考える時間なんて、ほとんど持てない。
心の声に耳を傾ける余裕なんてない。
だから、今この時間を、
「これからどんな風に働いていきたいのか」
「どんな暮らしを大切にしたいのか」
「何を軸に生きていきたいのか」
ゆっくり、丁寧に、考える時間として使ってみてほしい。
忙しさに飲み込まれる前に、大切なものを見つけよう
休職から復帰すれば、また仕事に追われる日々が押し寄せてくる。
職場の環境が変わらない限り、それは避けられないことかもしれない。
でも、「何のために働くのか」「どう働きたいのか」という軸さえ持っていれば、今までのように押し流されることは少なくなるはず。
この時間は、その軸を見つけるための時間。
自由に考えて、自由に使っていい時間。
誰のためでもなく、自分のために使う時間。
最後に
休職は、逃げではない。
自分の人生を見つめ直すための、かけがえのない時間。
責任感の強さから、心や身体が悲鳴をあげるまで頑張ってしまった。
でも、その責任感を横に置いて、「休職する」という勇気ある行動ができた。
だから今は、責任感を横に置いたまま、自分自身のために、心と身体をゆるめる時間をしっかり味わうこと。
人生は、もっと自由でいい。
仕事は、人生のすべてじゃない。
休職という時間が、そのことに気づくきっかけになるはず。